キャッチーなクラシック
このごろはまっているのが
クラシックリミックス(という呼称が正しいのかわからないのですが)です。
スウィート・ボックスとかフィリッパ・ジョルダーノの部類と言うか。
まあ前者は完全に現代的に、後者は歌い方が今風という違いはありますが、
ともあれクラシックを換骨奪胎、というとほめすぎ?
したものがとてもキャッチーである、と思った次第。
んで、最初はフィリッパのファーストアルバム↓(あ、区分がクラシックだ)
すげー可愛くかつ耳にはまる感じで、おお、
と思って色々ネットで無料で聞ける他の「ハバネラ」
を探してみたんですが、やっぱ最初に思うのは
そのゆっくりさ、でした。
どうも現代音楽に染まってるとテンポの速いものを
好み勝ちになるんだか自分がせっかちなんだか
分かりませんが、ゆう〜っくりとした旋律を聞いてると
なんだかイライラしてくるんですね。いけません。
というのはともかくもそのあたりをきっかけに
家に転がっていたクラシック有名所全集みたいな
80枚組み!ぐらいの父親が始めてCDプレイヤーを
買ったときに騙されて?追加購入したオマケCDを
色々聞いてみることにしたのですが、思いました。
「クラシックは純文学に似てる」
いやこんな大仰に言わんでも、ですが
とにかく前フリが長くて一体これいつまで聞いたらいいんだよ!
いらいらいら〜とか思っちゃうんですけど、それでも
最後まで通してじっくり聞いてるとやっぱり聞かせどころ
みたいなとこが分かってきて、そうだよ、ここが聞きたかったんだよ!
となるんですね。
そこが、純文学の、一体いつまで読んだらスルスル読めるかしら、という
でも、最後まで読んだら「お前の言いたいことやっと分かったよ〜
でも長すぎ!」に似てるんですな。
よーするに古典ってそうだよね〜。
だし我慢っているんだよ。という話かもしれませんが
そう考えるとクラシックってマゾな趣味だなという
偏見が生まれました。
まあ速いほうがより娯楽になりやすいし、そっちも
冒頭で書いたように好きなんですが、
クラシカルなものって
よりあっさり消費されにくいカタチを取ってるって
ことなのかなあ。まとまらないけどおしまい。