エマを読んだ

エマ (1) (Beam comix)

表紙の絵があまり好み出なかったので読まず嫌いしていたのだけど、中までちゃんと読んだら、絵もわりと好みな方だった。しかもストーリーが良い。
これまた先入観でオムニバスっぽいストーリーの集まりと勘違いしていたのだけれど、ちゃんとスト漫してて、しかも引き伸ばし臭のしない無駄の無い展開。
といっても別に遊びがないわけじゃなくて、作者のメイドさん愛がぎっしり伝わって来る。
主人公のエマ(メイドさん)が上流階級のウィリアムと恋に落ちて、という、下手を打つと滅茶苦茶陳腐かつ身勝手(主人公カップルに)なりかねない展開なのに、ちゃんと生活してる雰囲気が良く出てる、と思う。
あとはホームズの時代のイギリスや、林望の一連のイギリスエッセイが好きだったりするとハマるだろうなと思う。いわゆる「お茶」と「トースト」、「フロックコート」で「山高帽」な世界。いいなあ……

四巻まで読んでいやあ続きが気になるぜ！と思ってたら五巻の発売日が3月31日だった。なにか得した気分。