林道義 「家族の復権」を読んだ

家族の復権 (中公新書)

家族の復権 (中公新書)

中央公論からの復権シリーズの最終巻。
と言いつつも他の「母性の復権」とか「父性の復権
は読んでいないないので、もしかして理解に不備があるかも
しれない。

……
いや紹介されたオランダモデルの社会
(簡単に言うと正職員もパート職員も同じぐらいの待遇にしましょう、というもの)
というのをよくは知らないので
あれなのだけれど、そのオランダモデルという提案はともかくとして、
そこに至るまでの道筋がもう
以下羅列…
母性ばんざい、専業主婦って素晴らしい、幼児には母親の親密な愛が〜、
欠落家族(あえて母子、父子家庭、ゲイカップルの家庭等をこう言っている)
ってよろしくないよね、
保育や老人介護は断固家族内で行うべきだ〜!
という論調なので、読んでて激しく疲れる。
そんでもって後書きに
これは俺の理想なんだ、理想を言ってどこが悪い(意訳)
と、ああそう理想ですか…と色々ぶち壊しなことが
書いてある。
とりあえず、女は子どもが生まれて数年は
育児に専念すべき、というのは
オランダ型社会とは直接に結びつかない
と思うのだけれど。