竹本泉のまんが

特にコレとか

さよりなパラレル (1) (角川コミックスドラゴンJr.)

さよりなパラレル (1) (角川コミックスドラゴンJr.)

ごく普通の女の子の岡島さよりがある日落雷に直撃されたことが原因で異世界にすっ飛ばされ、なおかつ何かきっかけがあるごとにその世界から違う世界に飛んでしまう。そして行く先々で事件に巻き込まれ……という話。
この作者にしては比較的オチていることが多いので結構安心して読み進めることが出来た。まあ話的にオチないと主人公が別の世界に行けないわけだから、当然といえば当然なのだが。
それはともかく主人公のさまようパラレルワールドの設定……異世界跳躍技術のあるなしによる世界の分類などや中央世界という呼称、主人公のすっとばされ具合等々、まえに前書いた(http://d.hatena.ne.jp/tybu/20041111)ダイアナ・ウィンジョーンズの「バウンターズ」という本に似ていると感じてしまった。これは多分どちらの作者も古典的なSF?の下地があるからなのだろう。
?マークがつくのは、SF者に怒られるかもしれないが、ぱっと見ファンタジーとそう大して変わらない距離感なのに、SF全般を読んだ記憶が無いからである。
小学校のときに住んでいた家が非常に図書館の近くで、五分もあれば行けたのだが、そこの子どもの本で目に付いたものはあらかた読んでいた。そんで、確かSFも古典的名作というやつが書架に並んでいたというのに、なぜか一作のみ、それももう名前すら思い出せないが、星間ガスかなんかで氷河期が始まって云々というあんまり面白くないストーリーのものしか記憶にない。
なんであまり読まない、もしくは読まなかったのか自分でも良くわからないのだが、おそらく海外SFの翻訳口調が子どもには読みにくかったのだろう。というかいまでもちょっと苦手だが。因みにSFのイメージカラーは銀色だ。なんとなく。
……それはともかく、何が言いたかったのかというと、何故か竹本泉の本が揃っている弟の本棚の不思議についてかもしれない。なんで揃っているんですか?