ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本

デイルマーク王国史第三弾↓

このシリーズ一巻と二巻までは連続した時間軸の
話で、世界観が市民革命前期のヨーロッパぐらいなのだが、
この巻では一気に時代をさかのぼる。設定としてはイギリスに
主にケルト人が住んでいたあたり?
主人公のタナクィが題名の元となる「呪文の織り手」。
そんで戦乱で父親を亡くしたあと、村を追われて旅に出る主人公と
その兄弟。
でもって困難に次ぐ困難。解決。
……
としか言いようがない。ジョーンズの話って
あらすじだけだとやっぱり普通なんだよなあ。
ただ今回はお話の外枠としての「史」という部分が
より強調されている。だから話の一番最後が凄いさらり
と流されていて、正直拍子抜けした。
ただ、最後に載っている「用語の解説」みたいなのを
読むと、まるで週間ジャンプのマンガの最終回のような
「その後この人物は…」みたいなのが載っているので面白い、といえば
面白い形式…かな?
途中までは主人公の視点に密接なので、いきなり放り出された感は
否めなかった。次巻に期待。